家族が相続で困らないようエンディングノートに書いてほしい項目7つ

相続が起こると、残された家族は亡くなった人の財産を探し出し、名義書き換えや解約、相続税の申告といった手続きをしなければなりません。

しかし家族といえど、他人の財産を探し出すのは容易ではありません。

いざという時に家族が困らないよう、エンディングノートを書いておくことをおススメします。

エンディングノートには主に

  • お持ちの財産の状況
  • ご自身の人間関係
  • 万が一自分に何かあった時にはどうしてほしいか

を記載します。

市販のエンディングノートの記載内容は、相続が起こった時、残された家族にとって非常に助かる内容が網羅されています。

相続税を扱う税理士の立場から、エンディングノートにぜひ書いてほしい内容についてお話いたします。

目次

エンディングノートに必ず書いてほしい項目7つ

1.デジタル遺産の情報

金融資産のうち最近よくトラブルになるのは、パソコンやスマホからしか見ることができない「デジタル遺産」です。

デジタル遺産とは例えば

  • ネットバンキング
  • ネット証券
  • 電子マネー
  • 仮想通貨
  • FXの口座

などが挙げられます。

デジタル遺産は紙の書類がないため、

  • 他人は発見しづらい
  • 発見できてもパスワードがわからないなど解約手続きに手間がかかる

といった具合に、家族にその存在を知らせていないと後々困ったことになります。

また相続税の申告が必要な場合、デジタル遺産の計上が漏れてしまい、延滞税や加算税といったペナルティが課されることが考えられます。

エンディングノートにデジタル遺産の情報を書き残しておくことは、とても大切です。

2.不動産の重要書類の保管場所

不動産をお持ちの場合、「不動産売買契約書」や「権利証」などの重要書類の保管場所をエンディングノートに書いておきましょう。

これらの書類は相続した不動産を売るときに必要になります。

3.保険契約

保険に加入しているのであれば、いざという時すぐに家族が受け取る手続きができるよう、契約の一覧をエンディングノートに書いておきましょう。

また相続税がかかる場合、亡くなった人が保険料を払っているが亡くなった人以外が被保険者である保険契約も相続財産になります。これらも忘れずに記載しましょう。

4.離婚歴や婚外子がいる場合はその子どもについて

離婚歴があり元の配偶者との間の子どもがいる場合や、認知済みの婚外子がいる場合、その子どもは相続人になります。

特に遺言書を残していない場合、その子どもも交えて遺産分割協議を行わなければなりません。

エンディングノートにその子どもの存在と、もしわかれば現在の連絡先を書いておきましょう。

※ できれば遺言書を作成することをおススメします。

5.過去の贈与について

過去に贈与をしたことがある場合、その贈与額の差が相続争いを引き起こすことがあります。

例えば亡くなったお父さんが子ども2人に贈与をしたことがある場合、

お兄ちゃん、家買う時に父さんから2,000万もらったよね?
私、その分多く相続財産もらいたいんだけど。

は?俺がもらったの1,000万だけど。

そういうお前だって父さんに海外留学の費用出してもらって、さらに子どもの学費だって出してもらってんじゃん!!

お兄ちゃんほどもらってないもん!

というように、過去の大きな贈与を原因として、相続財産の分け前について揉めるケースがあります。

しかも昔のことですから、いくらもらったか定かではないかもしれません。

エンディングノートに過去の贈与の日付や金額、贈与契約書のありかを書いておくといいでしょう。

6.過去の大きな入出金について

相続税の申告をする場合、通帳を基に大きなお金の流れをチェックします。

何か大きな買い物をして、それが相続財産から漏れていないかなどを確認するためです。

しかし、残されたご家族にお聞きしても大きな金額の使途がわからないことがよくあります。

エンディングノートもしくは通帳に使い道を書いておくといいでしょう。

7.パソコン・スマホについて

上記のデジタル遺産など、最近ではパソコンやスマホを開かないと重要情報がわからないことが多くなりました。

万が一の時に家族がパソコンやスマホを開けるよう、ログインIDとパスワードをエンディングノートに残しておきましょう。

エンディングノートは遺言書代わりにはならない

エンディングノートに遺産の分け方などを記載しても、残念ながら法的効力はありません。

分け方を決めたいときは、遺言書を書いて法的に有効な形にしておきましょう。

まとめ

家族といえど個人の財産のことを隅々まで知っているということはないでしょう。

相続税の申告においても、まずこの財産探しに多くの時間がかかります。

特に最近はデジタル遺産の存在が大きなネックになることがあります。

残された家族が困らないよう、ぜひエンディングノートを活用することをおススメします。

エンディングノートの保管場所は、必ず家族に知らせておきましょう。

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