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税理士を目指す女性にとって会計事務所はどんな職場?

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もうすぐ税理士試験です。

試験が終わったら会計事務所への就職活動をはじめる人もいることでしょう。

大手税理士法人から10人未満の巷の会計事務所まで5つの会計事務所を渡り歩いた私が、税理士を目指す女性にとって会計事務所とはどんな職場かご紹介します。

会計事務所は千差万別

大手か巷の事務所か

大手はどちらかというと会社組織といった感じであり、サラリーマンとして長く勤める人が多いと思われます。

大手から独立する人ももちろんいますが、大手では独立後役に立つ中小零細の法人顧問や年末調整などに携わる機会はあまりありません。

ただし小規模の事務所では経験できない大きな案件や特殊案件などに携われる機会もあり、一度は就職してみるのもおもしろいでしょう。

 

一方、巷の10人未満~30人くらいの事務所であれば所長のカラーが濃く、所長と相性が悪ければ長続きするのは難しいでしょう。

しかし独立を考えているのであれば、独立後役に立つ仕事内容や事務所運営、営業の勉強になります。

特化型

会計事務所であればどんな税目でも扱うのかというと、そうではありません。

会計事務所で最も多いのは法人顧問であり、相続税や国際税務、M&Aなどの仕事も扱えるところは少ないです。

もしそのような仕事がしたいのであれば、「特化型」事務所に就職してスキルを磨くのがおススメです。

マニュアルの有無

申告書を作成する上で、マニュアルが整備されているところは多くありません。

特に少人数の事務所であればマニュアルが整備されているところは限られており、「自分で技術を盗み取れ」みたいなところがあります。

マニュアルがあれば、初心者にとって申告書作成の勘所をつかめるので便利です(中には細かいくだらない項目があることもありますが)。

仕事の質

仕事の質については、事務所によってまちまちです。

これも教育体制やスタッフの質によりバラツキが生じます。

ひどいところだと数字がまったく合っていないところもあります(格安の会計事務所では預金残高すら合っていないこともあります)。

私の経験では、実務に関する書籍が豊富にそろえているところは仕事の質もいいように感じます。

実務の勉強

税理士試験に合格しても、実務の勉強はずっと必要です。

内部勉強会や外部研修への積極参加をするところもあれば、所長がまったく勉強に興味がなく数十年前の知識で止まったままというところもあります。

営業スタイル

営業は、所長のみが行うところとスタッフも営業するところがあります。

所長のみが営業する場合、所長の人脈による紹介が多いでしょう。

スタッフも営業する場合、営業先は金融機関、保険会社、不動産会社などが多いでしょう。

書籍を執筆して営業先に配本したり、営業先でセミナーを行ったりする機会もあります。

女性の服装はカジュアルビジネスが多い

会計事務所に勤める女性の服装はかっちりしたスーツを想像するかもしれませんが、実はカジュアルビジネスが多いです。

冒頭のイラストのようなイメージです(右端のノースリーブはちょっとやりすぎですが)。

他業種から転職してきた人から、女性の服装のカジュアルさに驚かれることもありました。

残業は繁忙期にはあり

会計事務所と聞くと、残業だらけのいわゆるブラック企業を想像する人も多いのではないでしょうか?

これも事務所によってまちまちです。

しかし働き方改革が叫ばれる今、大手でもノー残業デーを取り入れたところもあり、昔ほどブラックではなくなったようです。

ほとんどの事務所は確定申告時期の2月~3月、3月決算法人の申告が多い5月は大変忙しく、終電まで残業することもあります。

税理士を目指す女性にとって男女で仕事内容の区別はない

私の経験ではありますが、税理士や税理士を目指す人にとって、男女で仕事内容の区別はありません。

男女問わず仕事に忙殺されます。

女性も徹夜することがあります。

しかし中には税理士を目指す女性はとらず、女性は内勤だけという古い体質のところもあるようです。

売上ノルマがあるところもある

事務所によってはスタッフ一人一人に売上ノルマが課されるところもあります。

だいたい自分の年俸の3倍の売上を要求されます。

3倍の内訳は、このように考えるところが多いです。

【年俸の3倍の内訳】

● 自分の年俸

● 社会保険料の会社負担分

● 通勤費

● 共通経費(事務所家賃、総務などの人件費、PCなどのデジタル機器、その他経費)

● 利益

産休・育休は比較的取りやすいと思う

女性にとって産休・育休が取りやすいかどうかは気になるポイントではないでしょうか?

私の感覚ですが、どこの会計事務所でも比較的取りやすい気がします。

特に女性が所長の場合、スタッフも女性が多い(または全員女性)のところも多く、理解が得やすい環境にあると思います。

まとめ:会計事務所ごとに環境はまちまち

お伝えしたとおり、会計事務所ごとに環境はまちまちです。

ただ1つ言えることは、特に会計事務所への就職が初めての人は、どこでもいいではなく、ぜひ仕事の質がよく勉強熱心な事務所に就職してほしいと思います。

私が最初に就職した少人数の事務所の環境があまりよくなく、その後転職して仕事についていくのに大変苦労したからです。

会計事務所はあまり性差がなく、女性にとって比較的働きやすい環境にあると思います。

ただし地雷案件もいっぱいあります。

この業界は転職も多いので、もし運悪く合わないところに就職してしまったら早めに逃げましょう。