「税理士なんて誰に頼んでも同じじゃない?」
そう思われる方も少なくないかもしれません。
確かに、税法そのものは全国共通ですし、計算方法も決まっています。
しかし、税理士も人間です。
法律の読み取り方、リスクの取り方、仕事に対するスタンスは、その人によって異なります。
その違いが特に表れやすいのが、「経費の考え方」です。
税理士によって経費の考え方はさまざま
よくある相談のひとつが
「このカフェ代、経費にしていいですか?」というもの。
仕事の打ち合わせで使ったカフェ代であれば、もちろん経費にできます。
これはどの税理士でも同じ答えを出すでしょう。
問題になるのは、
「本当はプライベートだけど、経費に入れちゃっても大丈夫ですか?」
というケースです。
このとき、税理士の考え方は大きく分かれます。
税理士Aどうせバレないから入れちゃって平気ですよ
という人もいれば、



手帳を見せてください。この日に会っていたのはお友達ですね。じゃあプライベート分なのでダメです。
という人もいます。
※後者の例は、「毎月お客さまの手帳を確認する税理士が実際にいる」という話を聞いたことがあり、それを元ネタにしています。
「バレなければOK」か、「ルールを守る」か
プライベートのカフェ代は、仕事に直接関係しない以上、経費にすると脱税です。
しかし、税務署がすべてのカフェ代について
「誰と会っていたのか」「本当に仕事だったのか」
を一件一件確認することは、現実的にはほとんどありません。
たとえ否認されても、追加で払う税金はごくわずかでしょう。
そのため、実務の現場では
「本当はクロだけど、まあ通ることが多い」
という判断をすることもあります。
ここで、
・本当はクロでも通りそうならOKと考える税理士
・クロなものは最初から入れないと考える税理士
という違いが出ます。
税金やお金の価値観の相性が大事
・できるだけ税金を減らしたい人
・あとから否認されるリスクを避けたい人
では、合う税理士は変わってきます。
「税理士なんて誰に頼んでも同じ」ではなく、
「どんな考え方の税理士か」を知った上で選ぶことが大切です。
経費の考え方ひとつ取っても、
税理士によって、答えもスタンスも大きく違います。
私であれば、「1円でも税金を減らしてほしい」という人とは距離を置きたいです。
もちろん「税金はできるだけ抑えたい」という気持ちは、誰にでもあると思います。
私も同じです。
ただ、
・本当はプライベートなのに経費に入れたい
・本当はクロだけど、通りそうならOK
・バレなければ問題ない
こうした考え方の人だと、キリが無くなり、やり取りがしんどくなります。
例えば、
プライベート分のカフェ代を経費に入れることについて、
「まあバレないですよね?」ではなく、
「これ、入れたらやっぱりおかしいですよね」
と違和感やうしろめたさを感じる、そんな感覚を持っている方を応援したいです。
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税理士は、節税の裏ワザを提供する存在ではありません。
一緒に数字を見て、判断を積み重ねていくパートナーです。
だからこそ、
「税金を1円でも減らしたい」人よりも、
「必要な税金は払う。でも、無駄は減らしたい」
そう考える方と仕事がしたいと思っています。
経費の考え方ひとつにも、その人の価値観はにじみ出ます。
税理士なんて誰に頼んでも同じ、ではなく、
「自分とお金や税金の価値観が合っているか」が大事です。
価値観が合えば、仕事のやり取りがスムーズで、お互いに信頼関係を築きやすいでしょう。









