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「相続」と「贈与」、「相続税」と「贈与税」の違いは何?を解説します

 
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本間会津子
福島県会津生まれ、東京都練馬区育ちの税理士 本間会津子です。 同じことを何度聞いていただいても大丈夫、笑顔でお答えします。          ★お願い★ 当ブログはわかりやすくお伝えすることを目指しております。実際は細かい要件等がございます。最終判断は専門家にご相談ください。
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受けたことのある質問のなかに、

相続人でない人が遺産をもらったら贈与税がかかるの?

というのがあります。

果たして正解は???

 

×(バツ)です。

 

相続人でない人が遺産をもらっても、かかるのは「相続税」です。

 

「相続」と「贈与」、どちらもタダで他人に財産を渡すものであるため、ごっちゃになってしまうのかもしれません。

どのように違うかを見ていきましょう。

 

相続と贈与は何が違うの?

相続と贈与の違いは2つあります。

1.財産が他人に渡るタイミングの違い

相続と贈与では、財産が他人に渡るタイミングが違います。

相続」とは、亡くなった人の財産を相続人がもらうこと
「贈与とは、生きている人が他人に財産をあげること

つまり、財産が他人に渡るタイミングがあげる人の「死後なのか」「生前なのか」の違いです。

 

2.財産をもらう人が法律で決まっているかどうかの違い

相続と贈与では、財産をもらう人が法律で決まっているかどうかの違いがあります。

相続」は、財産をもらう人が法律で決まっています
「贈与は、財産を誰にあげても構いません

相続では、財産をもらう人が法律(民法)で決まっており、これを法定相続人といいます。

法定相続人以外の人が財産をもらうには、亡くなった人が生前に「●●(法定相続人以外の人)に財産を残す」という遺言書を残さなければなりません。

相続人ではない人が遺言により財産をもらった場合、相続ではなく「遺贈(いぞう)」といいます。

一方、贈与は法定相続人に限らず、誰に対してでも財産をあげることができます。

 

相続税と贈与税ってどう違うの?

相続と贈与では、税金の計算においても違いがあります。

相続」または「遺贈」によりもらった財産に課されるのが「相続税」
「贈与」によりもらった財産に課されるのが「贈与税」

したがって冒頭の、

相続人でない人が遺産をもらったら贈与税がかかるの?

に対する答えは、

いいえ、相続人でない人が遺産をもらうのは遺贈であり、相続税がかかります。

 遺贈の場合、本来の相続税に2割加算した税金を払う必要があります。贈与税はそのような規定はありません。

 

財産をもらう側からすれば、あげる人の「生前にもらうのか」「死後にもらうのか」だけの違いにすぎません。

では、なぜ生前と死後で別々に税金があるのでしょうか?

もし相続税しかなかったとしたら、相続税を課されないために生前のうちに財産を全部贈与してしまうことが考えられるからです。

そのような課税逃れを避けるため、生前の贈与に対しても税金を課すようになりました。

このような趣旨により、同じ金額の財産をもらうのであれば、相続税よりも贈与税のほうが負担が重くなっています。

 

1.基礎控除の違い

基礎控除とは、もらった財産の額がこの金額以下であれば税金がかからないですよ、というラインのことです。

● 相続税の基礎控除は3,000万円+600万円×法定相続人の数
● 贈与税の基礎控除は1年につき110万円

相続税は、例えば相続人が3人の場合、相続した財産が3,000万円+600万円×3人=4,800万円以下であれば相続税がかかりません。

一方、贈与税の場合、一人の人が1年間にもらった財産が110万円を超えれば贈与税がかかります。

相続税の基礎控除のほうが贈与税よりも圧倒的に多いです。

 

2.税率の違い

相続税も贈与税も、税率はもらった財産が多ければ多いほど税率が高くなる「累進課税」になります。

しかし、同じ金額の財産をもらったのであれば、相続税よりも贈与税のほうが税率が高くなります。

 

例えば、財産5,000万円を1人の人(ここではあげた人の子とする)がもらった場合、相続税と贈与税ではこれだけ税金が違います。

法定相続人が1人である場合の相続税は、

  • もらった財産から基礎控除を引いた金額:5,000万円ー(3,000万円+600万円×1人)=1,400万円
  • 相続税の金額:1,400万円×20%ー50万円=230万円
1人の人が1年間に5,000万円もらった場合の贈与税は、

  • もらった財産から基礎控除を引いた金額:5,000万円ー110万円=4,890万円
  • 贈与税の金額:4,890万円×55%ー640万円=2,050万円

同じ5,000万円を1人の人がもらった場合であっても、相続税の税率は20%であるのに対し、贈与税の税率は55%とだいぶ高くなります。

 

 

まとめ

  • 相続と贈与の違いは財産をあげる人が生前にあげるのか、死後にあげるのかの違いである。

 

  • 相続は財産をもらう人が法律で決まっているが、贈与は誰にあげてもOK。

 

  • 遺産を法律で決まっている人以外に残したいときは遺言書を作る必要があり、この場合「相続」ではなく「遺贈」である。

 

  • 相続税は「相続」または「遺贈」により財産をもらった人に課される税金。贈与税は「贈与」により財産をもらった人に課される税金。

 

  • 贈与税は、相続税をまぬがれるために生前に贈与することを防止するための税金であり、相続税よりも負担が大きい。

 

生きている人から財産をもらうのが贈与でかかる税金は「贈与税」。亡くなった人から財産をもらうのが相続または遺贈でかかる税金は「相続税」。ごっちゃにならないようにしましょう。

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