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親からの借入金を贈与とみなされないための注意点

 
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本間会津子
福島県会津生まれ、東京都練馬区育ちの税理士 本間会津子です。 同じことを何度聞いていただいても大丈夫、笑顔でお答えします。          ★お願い★ 当ブログはわかりやすくお伝えすることを目指しております。実際は細かい要件等がございます。最終判断は専門家にご相談ください。
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先日、あるご夫婦より「子供がパン屋を開くから事業資金の一部を貸そうと思っているんだけど、親からの借金は贈与になるかもって聞いて・・・」というご相談を受けました。

親子間であってもお金の貸し借りであれば、お金をあげたわけではないので贈与税の対象とはなりません。

しかし親子間であれば返済はなあなあになってしまい、その結果実質的には贈与であるとみなされて贈与税がかかる可能性があります。

親からの借入金を贈与とみなされないための注意点をお伝えいたします。

親からの借入金が贈与とみなされてしまう場合

上の例で、子供が営むパン屋に税務調査が入ったとしましょう。

税務署 「通帳に1,000万円が入っていますがこれはどうしたのですか? 」

息子 「ああ、親から借りたんですよ。」

税務署 「親から借りた?でも通帳には返済している形跡は見当たりませんが。」 

息子 「まだまだパン屋が軌道に乗ったとは言えないですからね。儲かったら出世払いしますよ。」

税務署 「親御さんと借用書は交わしていますか? 」

息子 「借用書?親子でそんなもの作ってないよ!」

税務署 「利息はどうされていますか? 」

息子 「親にわざわざ利息なんて払わないでしょ!」

税務署 「じゃあ、この1,000万円は実質あなたが親御さんからもらったということですね。」

税務署 (ニヤリ)

税務署 「これは贈与税の対象です。」

 

無利息の場合、利息部分は贈与になります

親子間の貸し借りの場合、利息を取らないことがよくあります。

しかし利息ゼロでお金を借りている場合、その利息部分をもらったということで贈与税の対象になります。

 

「出世払い」の借入金は贈与になります

親子間であれば、「出世払い」や「あるときに返すよ」というように返済がなあなあになることがよくあります。

しかし、もしこれが銀行から借りたのであれば毎月きちんと返済しますよね。

返すのか返さないのかわからないような借入金は贈与税の対象になります。

国税庁ホームページ→親から金銭を借りた場合

 

贈与税は1年間に贈与を受けた金額が110万円を超えるとかかります

贈与税は1/1~12/31までの1年間に贈与を受けた金額が110万円を超えるとかかります。

国税庁ホームページ→贈与税の税率

 

親子間の借入金を贈与とみなされないためにはどうしたらいい?

借用書(金銭消費貸借契約書)をきちんと作りましょう

「親子でわざわざそんなもの作るの?」と思われるかもしれません。

しかし、口約束では贈与なのか借入なのか判断がつきません。

第三者が見て借り入れであると判断できるよう、借用書を作りましょう。

借用書には「借入金額」「返済期日」「金利」を記載し、借り入れた日付を入れ、貸主・借主ともに署名をしましょう。

 

借入金額は返済可能な金額の範囲内にしましょう

どうみても子供が返済できない金額を親から借りている場合、それはそもそも返してもらう気がないでしょ?ということで贈与とみなされてしまいます。

また、例えば1,000万円借りて月々の返済額が10,000円の場合、完済するのに84年かかります。

どう考えても現実的ではないですよね。

借入金額は子供の返済能力に見合った金額の範囲内にしましょう。

 

利息をつけましょう

第三者間のお金の貸し借りであれば当然に利息をつけます。

親子間であっても利息をつけましょう。

利率は銀行金利などを参考にしていただければと思います。

親が受け取った利息は、雑所得として所得税の対象になります。

 

口座を通してきちんと返済しましょう

借用書を作っても、実際に返済が行われなければ借入とはいえません。

返済した証拠が残るよう、銀行の口座を通して借用書で決めた返済期限のとおりに返済しましょう。

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