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相続税・贈与税・所得税など個人の税金を得意とする

税務大学校へ税金の歴史を見学に行きました

 
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本間会津子
福島県会津生まれ、東京都練馬区育ちの税理士 本間会津子です。 同じことを何度聞いていただいても大丈夫、笑顔でお答えします。          ★お願い★ 当ブログはわかりやすくお伝えすることを目指しております。実際は細かい要件等がございます。最終判断は専門家にご相談ください。
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税務大学校をご存知でしょうか?

自宅から自転車で行ける距離なので行ってきました。

前々から入ってみたかったんです。

税務大学校とは国税庁の研修機関です

税務大学校とは、国家公務員として採用された税務職員に対して必要な研修を行う機関です。

税務署職員さんなどが税法、実務、簿記会計などを学んだり、研究活動を行います。

我々税理士は税務大学校では学ばず、税理士試験を受け(大学院へ通うなどにより一部免除あり)、どこかの会計事務所に就職していわゆるOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)で学びます。

税務大学校で学んでみたい。

たまに公開講座がありますので、ぜひ行ってみたいです。

 

場所は埼玉県和光市にあります。

近くには司法修習所や理化学研究所などがあり、学園都市っぽい感じです。

 

租税資料室を見学しました

税務大学校には租税資料室があり、ここには誰でも予約なしで入ることができます。

ここは日本の税の歴史の博物館、といったところでしょうか。税に関する歴史的な資料が展示されています。

※写真撮影は禁じられております。画像は配布された紙資料です。

 

年貢の時代から近代へ

江戸時代は米で納める年貢が中心であり、また地方によって違う雑税が1,500種類もあったそうです。

明治6年から行われた地租改正で、年貢ではなく土地を対象に地租(今では固定資産税として引き継がれています)が金銭で課されるようになりました。

明治8年に雑税が整理され、国税と地方税に分けられました。

明治20年に所得税が導入、当時の所得税は免税点(所得が●●円以下であれば納めなくていいよ、という点)が高かったため、納税者は極めて少なく、むしろ「名誉税」とも言われたほどだったそうです。

【明治23年の国税の内訳】

明治23年の国の税収の半分以上は黄色の地租、次が緑色の酒税です。

この2つに挟まれているのが所得税。だいぶ少ないですよね。

ちなみに、平成29年はこんな感じです。

国税庁HPより

所得税の税収が一番多くなっています。

 

明治後半から第二次世界大戦

明治38年に相続税昭和15年に法人税(法人への課税そのものはすでに明治32年から開始)が導入されました。

いろいろ税金の種類が増え、「税金の申告書の書き方がわからん!!」という人が多いことから、「書いてあげますよ」と代行する人が現れましたが、当時は免許制ではないことから中には法外なお金をとる輩もいたそうです。

そこで昭和17年に税務代理士制度が発足しました。税理士のはしりです。

当時は戦争で軍備が必要なことから、所得税の最高税率は何と85%!!

ほとんどが税金で持っていかれてしまいました・・・

 

現代の税制へ

昭和24年にアメリカのシャウプ使節団が来日、日本の税制のあるべき姿について研究し、シャウプ勧告が提出されました。

昭和25年、シャウプ勧告を反映した税制改正が行われ、戦後日本の税制の基本となりました。

【シャウプ勧告のパンフレット】

(昔の絵って味があってステキです。)

この時に青色申告制度が導入されました。

当時、正しく記帳する人の申告書は本当に青色だったそうです。

年貢を納めていたころから150年、たった150年で今や申告はe-taxの時代です。明治からの時代の流れは何と早いことか!

 

ちょっとおもしろい資料をご紹介

日本に「犬税」があった

犬を飼っていると課される犬税という税金。

ドイツなどでは今でもあるそうです。

日本でも昭和中頃までは犬税を設けている市町村は多く割とメジャーな税であったようですが、昭和57年に長野県四賀村を最後にこの税はなくなりました。税収よりも徴税にかかるコストのほうが高いというのが理由のようです。

 

昔は申告書に「税務署への希望欄」があった

大正14年分の第三種所得(個人)の申告から、申告書に「希望欄」が設けられ、税務行政の改正に役立てられました。

税務署への希望事項の中には、

「正直な申告だから認めて」

「申告書の書き方が難解」

「勤務中の子守り代を経費として」

「本年で負債は済みます今年だけ大目にみて下さい」

「年30円位ならば税金が納められます其位にして下さい」

など、かなり直球の要望が寄せられたそうです。

【所得申告書に書かれた税務署への希望事項】

 

ぜひ文章を読んでみてください。昔のものであるためちょっと読みにくいですが大変おもしろいです。

今でも同じような意見を税務署に伝えたい方、いっぱいいらっしゃいますよね。

 

懸賞付所得税申告書

昭和22年に所得税の申告納税制度(自分で申告書を書いて納税する方法、現在と同じ)が導入されましたが、過少申告や無申告が多かったため、昭和24年の申告書には所得税額の計算問題を掲載し、正解者には抽選で懸賞金が当たったそうです。

懸賞金は3万円、当時の上級国家公務員の初任給が5千円ということですから、現在の価値にすると初任給を20万円とすれば懸賞金は120万円、すごい額ですね!!

 

税金を払うのは嫌だけどなくてはならないもの。

時代背景によって税金がどう変わっていったか、どう整備されたか、その歴史を見るのもおもしろいです。

確定申告で税について考えさせられたこのタイミングで、税務大学校の租税資料室を一度訪れてみてはいかがでしょうか?

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